[ EASTER ]


 
3月といえば、”EASTER”(キリストの復活をお祝いする祭典)です。
イースターは、毎年日にちが変わるのです。
春分の日(3月20日)から数えて 最初の満月の後に来る日曜日と定められており、
今年は3月27日です。

 イギリスの大学の管轄する語学コースに通ったことがあります。
大学には留学生のための国際交流センターがあり、全学部の学生達がそこに集まって、
週に数回、アフタヌーンティーやランチを楽しむことができます。

私が住んでいたフラットは、大学のセンターから少し歩く距離でした。
よく送ってくれたベルギー人のドゥリスは、電気工学の博士コースだったのですが、
歩きながら、ヨーロッパ文化やフランス語のこと等を話してくれました。
 
シカゴとNYにも住んだことはありましたが、外国人の男性と二人だけで、
お茶を飲んだりコンサートに行ったりするのは、初めての経験でした。

 ヨーロッパの冬は、どんよりとした曇り空の日々で(イギリスはその上雨も多い)、
ラファデル(西洋すいせん)が咲き始めると待ちに待った春がやってきます。
そしてヨーロッパの留学生はイースターホリディで帰国するので、
休暇でも寂しくなっているところに、
ベルギーに帰省しているドゥリスからイースター・カードが届きました。
 
カードを開くと、
 イースター おめでとう のあとに、
  私を気遣っていることばが続き、一番最後にこう書いてありました。

 ぼくは、ばったりEaster bunnyに会った。そのうさぎからお願い を頼まれた。
「Seikoのポケットに入れて欲しいものがある」と。
 
イギリスに戻ったら、うさぎのお願いをかなえてあげるために、
いつSeiko と会えるかな −

 フランス語圏の男性って、何てキュートなんでしょう!
 ドゥリスがうさぎからお願いされたものは、
”ブルージュの運河が描かれたとても美しい箱に入った、ベルギーのチョコレート”でした。           

 まだ数年前の、このしあわせなオドロキの出来事を、
私はイースターの度にこれからも思い出すのかもしれません。
[ サンタクロースって本当にいるのでしょうか? ]
 
サンタ[[

 
新聞社に、アメリカの8才の少女”バージニア”が、質問のお手紙を出しました。
 ニューヨークのサン新聞は「社説」で答えました。
「Yes, Virginia 」からこの文は始まります。

以下略
 サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。
この世の中に、愛や人への思いやりや、真心があるのと同じように、
サンタクロースも確かにいるのです。

あなたにもわかっているでしょう、
世界に満ちあふれる愛や真心こそ、
あなたの毎日の生活を美しく楽しくしているものだということを。

もしもサンタクロースがいなかったら、
この世の中は、どんなに暗く寂しいことでしょう。 
サンタクロースがいなければ、人生の苦しみをやわらげてくれる、
こどもらしい信頼も、詩も、ロマンスも、なくなってしまうでしょうし、
私たち人間の味わう喜びは、
ただ目に見えるもの、手で触れるもの、感じるものだけになってしまうでしょう。

 
目には見えないけれど確かにあるもの、
優しい心、夢や希望をもつことの大切さを思います。
 
Happy X'mas
 Santa Claus is coming for you.
 [ Wishing you a Merry Christmas ]


 
イギリスに住んでいた時に見たテレビ番組で、クリスマスをテーマにしたすてきなドラマがありました。
 子供がノースポールまでサンタクロースを訪れるというストーリーで、はっきり覚えていないのでうまく訳せないのですが、

”人間は中身がしっかりしていることが大事なんだ。
年をとれば、誰でも耳や目が悪くなる。しかし、心で美しいと感じたことはいつまでも心に残るものだ。
 
それからね、
” クリスマスの本当のしあわせは、人に物をもらうことじゃなくって、人にあげることなんだよ。”

と、サンタクロースは子供に優しく語っていました。

みなさまが、神の恵みにあずかりますように、、、。

[ 春一番 ]


さまざまのこと思ひ出す桜かな
                     [ 芭蕉 ]
 桜のはかない美しさを、しばしば女性に重ね準えられます。

 はたち前後の頃、ロマンティックな話題に縁薄い私に、
先輩のお母様が「せいこちゃん、命短し恋せよ乙女 なのよ」 
と言って下さったことが浮かんできました。
 
残念ながら、のんびり乙女(?)の桜は散りましたが、
知性と心の深さのある女性になれたらと思うのです。
 [ Experience is a best teacher ]


The old proverb was right :
God never closes a door without opening window. That window was wide open. I'd just had to stand in front of it for a few moments to feel the winds of change. I finally understood what should have been obvious all along.
    [ 秋風 ]
 
 
秋風がさわやかになると、なつかしく思い出すことがあります。

 中学の頃、好きだったTくんが授業中手元でゴソゴソした後、
顔を近づけてなぜかうれしそうにしています。
私は、???です。

三列離れているし、斜め前には太っちょMくんがいて、
さしもの1.5の視力の私もTくんの手元が見えません。

仕方がないので、Tくんの隣の席の女の子にさりげなーく聞いてみると、
なんと”消しゴムケースに金木犀の小さい、小さいお花を入れている”ということなのです。
私は、”ふーん”というそぶりだけ(心の中で、フフフ、、、そうだったのね)。

もちろんその後、私もTくんと同じようにしてみると、
金木犀の甘い香りが胸の中までふわーと広がって
うれしさでいっぱいになりました。

 Sweetな金木犀がお気に入りだったTくん、今ごろどうしてるのかしら?
Home